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膝の痛みの原因とメカニズム

 

「膝の痛みはどうして起こるのか?」

 

 

昔、国立大学の医学部でドクターと一緒に仕事をしていた時、「おかしいな~」と思った事があります。

 

それは、例えば腰痛の原因が「ヘルニア」と診断されて、手術をしてヘルニアは完全に良くなっても、痛みは今までと同じか、逆に悪くなったりする場合もすごく多いと言う現実でした。

 

問診手術室

 

膝痛の場合も同様です。「変形性膝関節症」(軟骨がすり減っている)が膝痛の原因と言われ、手術して金属などを入れて、軟骨がすり減ってぶつかる状態は改善したのに、痛みは以前変わらないというケースが多々起こります。ですからドクターも手術前に「痛みがなくなります!」とはたぶん約束しないと思います。

 

骨が痛みの原因であれば、手術すれば100%良くならなければならないはずです。しかし、実際はそうなりません。

 

 

 痛みの原因痛みのメカニズム)は生理学です。

 

 

そのことを知ってから、「痛みとは何か?」「痛みはどうして起こるのか?」について勉強するようになりました。

 

調べていくと、医学部で痛みが起こるメカニズムの勉強は整形外科ではなく生理学でした。つまり、整形外科的な問題ではなく、生命の仕組みの問題で痛みは起こることに現代医学ではなっているのです。

 

 

基礎医学の生理学の教科書にどう書いてあるかご紹介します。

 

生理学の痛みのメカニズム

 

患部が継続して大きな刺激を受けると、脳はその刺激を受けて、自律神経の交換神経が緊張します。交感神経が緊張すると、血管が収縮し、その結果血流が悪くなり筋肉細胞に十分な血液が行かなくなり酸欠状態になって行きます。

 

細胞が正常に機能するために酸素は必要不可欠なものなので、酸欠状態は危機的な状況になります。この危機的状況に反応して、血漿からブラジキニンという痛み物質が発生します。

 

このブラジキニンが知覚神経の先端に付いている「ポリダーマル侵害受容器」(痛みセンサー)にぶつかると痛みの電気信号が発生し、神経を通して脳に伝わると痛みを感じるようになります。(概略まとめ)

 

少し難しいかも知れませんが、これが現代医学で分っている痛みが起こる仕組みになっています。

 

 

痛みが起こるメカニズムの重要ポイントをまとめると

 

1)痛みは、骨がすり減って起こる問題でも、神経が圧迫されて起こる問題でもなく、筋肉細胞で起こる問題だと言うことです。

 

2)神経はセンサーの役割をしていて、痛みの電気的な信号を脳に伝える役割をしているということです。ですから良く聞く神経が痛い』という話はおかしいことになります。

 

3)痛みは細胞にとって危険な状態にある事を知らせるための電気信号と言うことです。

 

 

神経はこのように仕組みなっています。

 

 神経の構造神経イラスト

 

あなたの膝の痛みの本当の原因は…

 

 これまで10,000人以上の患者さんの膝痛を見て、またお話を聞いた内容から、痛みの原因になっていると思うことが4つありました。

 

膝の痛みの原因1 《老化》

 

とくにご高齢の方の場合、筋肉の老化によって筋力が弱くなって痛みが起こる場合が多いようです。では老化とは何か?少しお話しします。

 

私たちの体が老化する最大の原因は「活性酸素」を言われています。つまり簡単に言うと、体も「酸化」するということです。金属が酸化によって、ボロボロになるのはよく知っていると思います。それと同じような事が体の細胞でも起こるということです。

 

細胞老化のメカニズム

 

筋肉細胞がどんどん破壊されて、筋力が弱くなって行きます。筋力が弱くなってきた時に、次にお話する、仕事で酷使した筋肉やスポーツで酷使した筋肉部分に痛みが起こってくることが少なくありません。

 

膝の痛みの原因2 《仕事等による筋肉の酷使》

 

仕事で膝や足の筋肉をよく使う(負荷をかけている)場合、膝痛が起こりやすくなります。例えば仕事で、たったり、座ったりを毎日何十回、何百回、それを何年も続けたとしたら、筋肉が痛むのも然です。

 

また片方の足の重心を多くかける仕事をしていると、どうしても重心をかけている方の筋肉が痛むようになります。職業病です。電気工事や大工さんは腰の片方に工具袋を提げています。5~10キロぐらいの結構な重さです。工具袋を提げているほうの腰や足、膝が痛んでいます。

 

また保育士の方は、子供を抱えてたったり座ったりがすごく多い仕事です。毎日スクワットをやっているようなものですから、膝や太腿に負担がかかって痛みが起こります。

 

痛みのメカニズムの最初に、「患部が継続して大きな刺激を受けると」とあります。患部つまり筋肉に毎日毎日強い刺激(ストレス)がかかると痛みが起こることになります。

 

膝の痛みの原因3 《スポーツによる筋肉の酷使》

 

仕事と同じことがスポーツの場合にも言えます。色々なスポーツで筋肉を酷使して痛んでいるケースがたくさんあります。サッカー、野球、陸上 恐らくスポーツ選手で痛みのない人はほとんどいないと思います。それは小さな子供達や中学生、高校生も同じです。

 

以外に多いのが、昔頑張ってやっていた時に痛めたのが、何年もたって表面化してくる場合も少なくありません。柔道、格闘技、体操などされた方は本当に筋肉が痛んでいます。全体的に老化して筋力が低下してくると、そういった痛みが表面化してくるケースも少なくありません。

 

膝の痛みの原因4 《精神的なストレス》

 

痛みが筋肉の酷使が原因ではなく、仕事や家庭でのストレスが原因している場合もあります。痛みのメカニズムで、「自律神経の交換神経が緊張して血流が悪くなる」とありました。交換神経の緊張は精神的なストレスでも起こります。

 

肉体的な酷使はなくても、残業残業で精神的に参った状態が続いたり、家庭での心配事が続いたりしても、血管が収縮して血流が悪くなるので、筋肉の痛みが起こってきます。

 

 

 

以上の4つがこれまで膝痛の方の痛みを調べて分った原因です。重要なのは、ほとんどは整形外科的な問題ではなく、生理学で言う筋肉の問題で痛みが起こっているということです。

 

しかし、病院のレントゲンやMRIといった最新の検査機器に、筋肉の痛んだ状態は写らないので、骨や神経が原因になってしまうケースが非常に多いです。

 

「手術をしても痛みが取れない」「原因不明」「薬を飲んでも効かない」「色々な治療を試しても良くならない」などの原因の多くは、筋肉の損傷が分らないために起こっていると思われます。

 

痛んだ筋肉細胞をどうすれば改善できるのか?それは「痛みを改善するメカニズム」でお話しします。

 

 

「痛みが改善するメカニズム」はこちら 

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